2005年05月25日

《天からの贈り物》 坂本吉弘氏 AOCホールディングス社長

■本日の社長■

東哲郎氏
東京エレクトロン会長



■社長からの議題■

「天からの贈り物」


■<社長>たちへの提案事項■

天からの贈り物は一過性のものだし、長続きはしない。

多かれ少なかれ何らかの成功を収めている人は、その成功の原因を探ってみよう。

まだ成功を収める前の人は、成功した人がなぜ現在の結果を得られたのか、その原因を探ってみよう。
尊敬する人の本を読んだり、あこがれる上司が普段どのような高度をしているか観察してみるのも、良いと思います。




■提案事項にいたるまでの議事録■

原油高の影響で損害を被った企業もあれば、収益を上げている企業もある。
ガソリン・軽油の値上げは当然、車社会に大きな影響を及ぼす。
ガソリンスタンドスタッフの話では、金額を指定して給油をしにくる客が増えたとの事。「レギュラー、1000円分で・・・」。

軽油の値上げでトラック等の運送業界も厳しいようで、運送料の値上げに理解を示して欲しい…といったような感じの広告を、日経新聞に出すほど。

坂本氏率いるAOCホールディングスはしかし、そんな世間とはうらはらに、収益の出ている企業のひとつだ。
坂本氏いわく、「なにもしなくても業績が伸びていった」とのこと。

ここで注視したいのは、坂本氏がこの業績向上を「天からの贈り物」と言っている点だと思う。
経営はなにもしていない、と。

例えば、得る事のできた収益や、被った損失をかえりみて、それらが何故発生したのか、何がこのような結果をもたらしたのか・・・こういった分析ができなければ、企業だろうと個人だろうと、成長はあり得ないのではないかと思う。

特に、失敗したときより、成功したときのほうがタチは悪い。

失敗したときに、その原因を分析するということは、ほとんどの人がやる事だと思う。

学生なら、「テストで赤点とっちまった」とき、失敗の原因を追求するはず。しかし、高得点を取ったときに、テストが高得点だった理由を分析する人はなかなかいない。だからこそ、成功はタチが悪い。

最近流行りの株式投資も良い例だ。
株取引で損をしたときに、その原因を分析する作業はほとんどの人が行うが、利益を上げられたときにその理由を追求する人は、そう多くはないと思う。
利益が得られたたとしても、実はそれがマグレだったということは往々にしてあるわけで、次回も同じ手段が追求するとは限らない。

坂本氏は今回の業績向上の理由が「原油高」であるということをあるという見解を示していて、それが「天からの贈り物」だと言い切っている。経営の実力ではないということを言っている。
単純なことのように見えるが、このあたりがもしかすると、坂本氏のように大きな企業を任される経営者と、そうでない人との違いかもしれない。

「天からの贈り物」を自分の実力と勘違いすると、いつかはつまずく事になるのではないでしょうか。





■会社概要■

[5803]フジクラ

・設立
 1910年03月18日

・資本金
 53,075,000,000円

・従業員数
 連結 26927人
 単独 2652人

・事業内容
NTT関連電線御三家。デジタルカメラ向けフレキシブル配線板(FPC)はシェア世界一

・ホームページURL
http://www.fujikura.co.jp/

・株価チャート
http://chart.finance.livedoor.com/index?stock_id=5803


■原文掲載(日本経済新聞より)■

・記事掲載日
[2005.05.25(水)]

・表題
[経営陣、力試される]

・本文
▽…軒並み好業績だった素材・エネルギー業種。「天からの贈り物を頂いたようなもの。ラッキーだった」。原油高で収益が急改善し、経常利益は2.5倍に膨らんだ。「経営がなにもしなくても業績が伸びていった。こんな経験は初めて」

▽…大規模油田の権利を失い苦境にあえいだ傘下のアラビア石油にとって起死回生の好機。「事業を軌道に戻すプロセスに入った」と宣言するが、予想外の『贈り物』を生かすも殺すも経営陣の腕次第。「今年こそ我々の力が試される」と気を引き締めていた。


executive_brain at 00:00│TrackBack(0)「回転いす」の経営者たち 

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この記事へのコメント

1. Posted by universal tournament is always bad mistery   2006年04月28日 11:30
このサイト、本当に感動的!