2005年05月14日

《開発力が武器》 水野正人氏 ミズノ社長

■本日の社長■

水野正人氏
ミズノ社長



■社長からの議題■

「開発力が武器」


■<社長>たちへの提案事項■

自分の、または自社の武器や強みは何でしょうか。

武器をしっかりと認識し、それに即した戦略を立てよう



■提案事項にいたるまでの議事録■

スポーツ用品の製造販売をするミズノの武器は、「開発力」。
決して「M&A」の能力なんかではないわけだ。
そんな一見すると当たり前なように感じることが、もしかすると分かっていない企業がいるかもしれない。
わかっていない企業はこの先、おそらく迷走する。


1988年に社長に就任した水野氏は、製造販売以外にも手を伸ばした。
テニスクラブやスポーツクラブを海外にも展開し、旅行業務まで始めたそうだ。

しかしそれらの事業は、相次いで失敗に終わる。
ミズノが多角経営を目指した次期はちょうどバブル期。世間やマスコミはバブルが崩壊することなど夢にも思わず、企業や投資家をあおり立てていた。

明確な価値基準や戦略を持たずに、ただバブルと言う波に飲まれ、またはライバルもやっているからと言う理由だけで、設備投資をした企業や投資家は、バブルの崩壊と同時に大きな負債を抱えることとなった。

一見天井知らずに思えた株価にも、実は天井があったのだと思い知る。
ご多分にもれず、ミズノもそのあおりを受けたわけだ。


そして昨今は代買収時代と呼ばれる時代に突入した。

バブル期に右へならえで無理な設備投資をしてしまったように、ライバル企業がやっているからという理由だけで「M&A」に走っている企業もあるのではないかという危惧がある。

だが少なくとも水野氏率いるミズノは、同じテツを踏み、迷走してしまうといった事態にはならないだろう。バブル期に「他社に追従しても失敗することを学習した」のだから。
水野氏は自社の武器を「開発力」であると認識し。それに即した戦略を立てているはず。

戦略なきM&Aは株主の反発を招き、発展どころか衰退の道をたどる。


■会社概要■

[8022]ミズノ株式会社

・設立
 1923年07月19日(創業 1906年04月01日)

・資本金
 26,137,000,000円

・従業員数
 連結 5145人
 単独 1984人

・事業内容
 スポーツグッズ、スポーツウエアなどスポーツに関わる製品の製造、卸売、売。各種スクール事業。

・ホームページURL
http://www.mizuno.co.jp/

・株価チャート
http://chart.finance.livedoor.com/index?stock_id=8022


■原文掲載(日本経済新聞より)■

・記事掲載日
[2005.05.14(土)]

・表題
[開発力で外資と勝負]

・本文
▽…M&A(企業の合併・買収)を繰り返し、規模拡大にひた走る外資系企業に勝負を挑むには「ユニークな商品を生み出し続ける開発力が命綱となる」と強調する。スポーツ用品市場の縮小で一九九〇年代後半に業績が低迷した際、人員削減などリストラを実施したが「決して技術者の人数だけは減らさなかった」。

▽…バブル期には多角経営に乗り出したが相次いで失敗に終わり「他社に追従しても失敗することを学習した」。以来、専心してきた本業のスポーツ用具で「驚きを与える新技術の開発を続けなければ」と改めて気を引き締めている。



executive_brain at 00:00│TrackBack(0)「回転いす」の経営者たち 

トラックバックURL