2005年05月11日

《防衛策より企業価値》 本田勝彦氏 日本たばこ産業社長

■本日の経営者■

本田勝彦氏
日本たばこ産業社長



■記事を要約■
リストラ政策が一段落着いた。
リストラが功を奏したか「今期の連結純利益は千八百億円と前期の三倍近く」に。

体力がついてきたJTは敵対的買収を抑止するためにも、防衛策に走るのではなく、「企業価値」の向上を目指す。




■今日の考察■

JTは「企業価値」の向上を目指している。
これは「回転いす」に書いてあるので、「読めば分かるよ」と言われてしまいそうだが。
JTのホームページを見てみると、事業内容に「企業価値の増大に向けた事業運営を行っております」という記述がある。このことからもJTがどの程度「企業価値」という言葉を意識しているかが、うかがえる。

「JT=日本たばこ産業」。
こう聞いてしまうとタバコばかり作っている様な印象を受けるが、実際は「たばこ」「医療」「食品」の三本柱で成り立つ。組織図やグループ会社数などからすると、特に「食品」に力を入れているような印象を受ける。

「健康増進法」や「路上喫煙条例」が地区へ広まりつつある影響もあるかどうかはわからないが、実際に喫煙人口は低下傾向。2003年の時点で、喫煙者率は30.3%(男女計)。ちなみに男性のみの場合は、48.3%。

国内産葉たばこの買い入れ数量や耕作面積が下降する一方で、食品事業売上高(2004年度 2501億円)や、JT飲料製品を積極的に扱う自動販売機の数が大きく増加傾向にある。

「企業価値」の向上という面で考えると、今後はさらに食品に投資をしていくのではないでしょうか。

国内に嫌煙ムードがただよう中、タバコを前面に押し出すと嫌煙家からの批判も少なからず出てくると思うので、企業価値を高めるには、やはりタバコ以外で実績を挙げていって欲しいです。

せっかくなので、名前も変えましょう。
「JT = ジャパン テクノロジー」とか。

ちなみに僕は、いままで一度もたばこを吸ったことはありませんが。



■会社概要■

[2914]日本たばこ産業株式会社(JT)

・設立
 1985年04月01日

・資本金
 100,000,000,000円

・従業員数
 連結 38596人
 単独 13537人

・事業内容
 たばこが事業の中核。99年買収した海外たばこ事業が拡大。
 医薬、食品にも展開。旧専売公社。

・ホームページURL
http://www.jti.co.jp/

・株価チャート
http://chart.finance.livedoor.com/index?stock_id=2914


■原文掲載(日本経済新聞より全文引用)■

・記事掲載日
[2005.05.11(水)] 

・表題
[防衛策より企業価値]

・本文
▽…今も政府が株式の50%を握り、敵対的買収とは無縁と見られがち。だが「安心というわけではない。(政府から)カネがないから売ると言われることだってあり得る」と気を引き締める。ポイズンピル(毒薬条項)などの防衛策よりも「まずは会社の価値をどう高めるかだ」。

▽…健康志向の高まりや高齢化で国内の喫煙人口は減る一方。工場の統廃合早期退職者の募集などのリストラを終え、「今期の連結純利益は千八百億円と前期の三倍近くになる」見通し。「次はホワイトカラーの生産性をどう高めるか」。企業価値の工場へ手綱を緩める余地はない。




executive_brain at 00:00│TrackBack(0)「回転いす」の経営者たち 

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