2005年06月06日

《導入の準備》 江頭邦夫氏 味の素社長

■本日の社長■

江頭邦夫氏
味の素社長



■社長からの議題■

「導入の準備」


■<社長>たちへの提案事項■

企業防衛策のみにかぎらず、今後決まりそうな制度、法律などがある場合は、それが施行されたときにどうなるのか考えて見ましょう。

自分に関係のありそうな制度が施行されそうな場合は、施行されてから対応を考えるのではなく、施工される前に準備だけは「万全」にしておきましょう。





■提案事項にいたるまでの議事録■

味の素社長の江頭氏いわく、ポイズンピル導入について「すぐに動ける状況にしている」が、今月の株主総会では導入の提案はしないとのこと。

livedoor社長の堀江氏がニッポン放送に買収を仕掛けて以来、多くの企業が買収防衛策を導入、または検討しています。


この防衛策の導入や、そのタイミングについては、企業によりいろいろな意見があります。

以前に紹介した社長の中には、「過ぎた防衛策は経営陣の保身になるので最小限にとどめる」や、「個性を持つことが防衛策になる」などの見解を示している方もいました。

江頭氏の場合は導入に際して、そのタイミングを見計らっているようです。6月の株主総会ではまだ提案しないとのことですが、ではいつ導入するのでしょうか。

証券取引法が見直されるという話がありますが、江頭氏が気にしているのは「ポイズンピル」などを発動させた場合の「課税」問題です。

いまの段階では「新株予約権」発行時は原則非課税ですが、この「課税問題」が今後とも非課税のままかどうかは分かりません。

証券取引法が見直され、課税問題などの解決を待って、江頭氏は防衛策の導入に踏み切ろうと考えているようです。

かといって、いま何もしていないわけではなく、導入に向けた準備は「万全」で「すぐに動ける状況にしている」とのこと。

味の素だけではなく、証券法が見直された段階で、企業防衛策を導入してくる企業は多くなりそうな気がします。



■会社概要■

[2802]味の素株式会社

・設立
 1925年12月25日

・資本金
 79,863,000,000円

・従業員数
 連結 24655人
 単独 3481人

・事業内容
 調味料国内最大手。アミノ酸技術を多角的に利用。医薬・飼料も展開。海外事業を拡大中   

・ホームページURL
http://www.ajinomoto.co.jp/

・株価チャート
http://chart.finance.livedoor.com/index?stock_id=2802


■原文掲載(日本経済新聞より)■

・記事掲載日
[2005.06.06(月)]

・表題
[防御策、まだ提案せず]

・本文
▽…敵対的買収に備えた防衛策を導入する動きが相次いでいるが、今月下旬に開く「株主総会では防御策を提案しない」と言う。証券取引法の具体的な見直しや防御策の課税問題まで踏み込んだ法律が未整備のうちに導入しても、「法律の内容次第でまた、(自社の防御策を)作り直さなければならないのは具合が悪い」というのだ。

▽…とはいえ、導入に向けた準備は「万全」ぶりを強調する。専門家を呼び、役員全員や社長直轄のM&A(企業の買収・合併)戦略部隊が、「ポイズンピル(毒薬条項)など具体策を勉強中」。法整備の関門となっている課税制度が明確になり次第、「すぐに動ける状況にしている」。


executive_brain at 00:00│TrackBack(0)「回転いす」の経営者たち 

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